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木地に使用する材料は耐久性を重んじ骨組はアオモリヒバ(クサマキ)等、板物はイチョウ等を主体として用いている。この為、長年月の使用が可能である。 |
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各部分はほぞ組みによって製作されているため堅牢である。従ってそれぞれ分解して、加工加飾作業ができるほか後日修理洗浄する場合非常に便利である。 |
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上戸及び障子の取り付けの基点となる部分はほとんど回転軸となっていて、外側に開く型式である。また上戸はすべて帯、輪入りであり、障子は上、中、下腰輪入(上腰輪を略する場合あり)である。 |
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宮殿自体の高さがあるため、上屋根の上部に至るまで宮殿の全容がはっきり眺められる。さらに宮殿の組み物のうち、下屋根の組み物は桝を五重組(四重もある)に組立て、上屋根の組物は二重～三重に組み立て組み物地板の穴に差し込むのが特色である。 |
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塗り加工のうち下地は主要部は漆を用いた錆下地であり、中塗りはほとんどの部分に施され、上塗りはすべて天然漆を使用、見付板、左右の横板、戸板等は呂色仕上げとなり、上戸表は紅透塗呂色とし、またすべての輪類は錆紐を引く。 |
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金沢仏壇の最大の特色は蒔絵を前柱、段縁、中柱、風呂の戸、引出し、ハ等に至るまで広範囲にわたって施していることで、蒔絵仏壇としての特色を生かしている。しかもその技術水準が極めて高いことである。この蒔絵も磨き蒔絵、高蒔絵を主体としているため全体的に渋くかつ上品な美しさを備え、永久的に変色せず拭いても禿げない。 |
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彫刻を施す部分のうち障子の上腰、中腰、下腰及び前指はすべて塗り加工、箔押しをせず木肌そのものを眺める木地彫となっており、仏壇全体に渋みと上品さを加えている。特に技法は積重ね方式ではなく、一切の接着剤を使用せず一枚板の彫りである。 |
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障子金具には枝を施し、外周の輪かく等には面を取る。通常は銅合金又は銅板を加工するが、高級品の障子金具には銀を使用する事が多い。 |
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金箔は金沢が全国の主産地であるため、特に品選びに有利となっ
ている。 |
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障子の組子には紗を張るが、これは通常本紗生地に金色糸で刺繍ハを施したものを使用する。図柄は唐草又は散り蓮華である。 |
